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2006年07月26日

「融資判断における銀行取締役の責任 ー公知地判平17.6.10を中心にー」 藤原俊雄教授

 銀行の株主が土佐闘犬センターに対するつなぎ融資を行った取締役7名に対し、株主代表訴訟を行った事案につき解説がなされている。その中で、RCC事案については、?破綻金融機関の事例であること、?請求金額を限定しているものが多いこと、?被告人数も限定されていること、?証拠が十分に存し、融資案件の選定について十分な検討がなされ、しかも問題に精通している弁護士が訴訟を遂行していることなどから、取締役の責任が認められやすいと分析されている。
(金融法務事情1775号34頁)