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2007年10月25日
 ■ スナップ写真無断使用事件

「東京アウトサイダーズ」t題する書籍にスナップ写真が無断使用された事件につき、知財高裁は、「本件書籍には、本件写真のうち訴外Aの上半身部分が、そのまま掲載されているから、本件書籍には、本件写真の著作物性がある部分(シャッターチャンスの捉え方等)が再現されていることは明らかである。」「一審原告が著作者人格権(公表権、氏名表示権及び同一性保持権)の侵害により被った精神的損害の慰謝料としては、50万円(本件書籍1によるもの25万円、本件書籍2によるもの25万円)と認めるのが相当である」と判示した。

(判例時報1977号144頁)

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2007年10月04日
 ■ 「ダニ捕りマット」テレビショッピング事件

不正競争防止法違反が否定されたものの、不法行為の成立が認められた事件

「ダニ捕りマット」という表示が他社製品のテレビショッピングにおいて用いられた事案につき、「商品等表示」には該当せず、また、原告商品の信用が毀損されたとも言えないとして不正競争防止法違反に基づく請求が否定されたものの、仝狭霈ι覆砲六Ε瀬妨果があるのに、被告商品にはないこと、⊂ι覆亡悗垢詭笋す腓錣擦紡个靴童狭霈ι覆犯鏐霈ι覆寮渋じ気同一であると回答するような体制を被告が放置していたこと、H鏐陲枠鏐霹崛箸砲いて、従前原告商品を扱っていたこと、い笋爐鯑世覆ぬ未あるとはいえ、原告商品と被告商品を扱った番組構成が類似していること、と鏐霈ι覆旅愼者に平成16年6月頃送付された明細票兼領収書の商品欄に、原告商品名の一部である「ダニ捕りマット」が商品名として記載されたいた等の事実認定を行い、不法行為に基づく損害賠償100万円及び弁護指標10万円の請求を認めたものである。

(判例時報1974号203頁)

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 ■ 三味線バチ「一枚甲」商標事件

三味線バチ「一枚甲」商標事件

三味線のバチのうち、べっ甲を2枚合わせたものではなく、一枚の厚いべっ甲を割いて作ったものを表す「一枚甲」の商標権侵害の有無が争われた事件につき、東京地裁は、「被告標章を構成している『一枚甲』との用語は、少なくとも被告標章が使用された始めた平成5年当時とそれ以降においては、三味線のバチに先付けするべっ甲の種類を表示するだけでなく、三味線のバチそのものの品質及びその原材料を表示する用語として使用されていた名称(標章)であると認めることができる。」「三味線のバチの品質ないし原材料を意味する用語として、価格表や広告などに『一枚甲』との用語が使用され始めたのが、原告による本件各商標権の登録出願時以降である昭和50年代半ばであるとしても、前記認定のとおり、遅くとも平成5年ころ以降には、『一枚甲』との用語は、三味線のバチの品質ないし原材料を意味する用語として使用されていたものと認められる以上、被告による被告標章の使用には本件各商標権の効力は及ばないというべきである。」と判事した。

(判例時報1974号171頁)

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2007年10月02日
 ■ 販売継続を行った取締役の責任

無認可添加物を含んだ大肉まんを販売したことに関する取締役の責任が肯定された事例

「大肉まん」の原材料に無認可添加物が含まれているのを知っていながら、その販売を継続した事案につき、大阪高裁は、「大肉まんに、平成12年当時の食品衛生法6条に違反し日本では使用が許されていない添加物であるTBHQが混入していることを認識しながら、その販売を継続すること(本件販売継続)を決定し、実行に移させたものであり、これが当時の同条に違反する行為であることは明らかである。」「実際控訴人らがとった行動は、上記のとおり事実の隠蔽であり、役員協議会に報告することも、危機管理体制の発動を促すこともなく、ダスキンの信用失墜の防止と消費者の信頼回復のための措置をとることもなかったものであり、それは、ダスキンが危機的状況において役員に期待する行動規範に反することはもちろん、ダスキンの信用を著しく毀損し、消費者の信頼を失わせるもの以外の何物でもなく、ダスキンの利益に反するものであり、上記善管注意義務に反するものというべきである。」と判示した。

(判例時報1973号135頁)

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