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2006年01月25日

NHK「武蔵 MUSASHI」事件

NHKの大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」が黒澤明監督の「7人の侍」の著作権を侵害したものであるかどうかが争われた事件である。
本件に関し、知財高裁は、最高裁平成13年6月28日判決を引用した上で、「前記番組が前記映画との間で有する類似性ないし共通点は結局はアイデアの段階の類似点ないし共通点に過ぎないものであり、前記映画又はその脚本の表現上の本質的特徴を前記番組又はその脚本から感得することはできないというべきであるから、前記番組が黒澤明監督の有する前記著作権(翻案権)を侵害するものではない」と判示した。
(判例時報1911号138頁)