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2005年09月29日

LLP制度の創設−「有限責任事業組合契約に関する法律」の概要(経産省石井芳明氏)

 LLP(Limited Liability Partnership)制度を創設する「有限責任事業組合契約に関する法律」(平成17年法律第40号)が平成17年4月27日に成立し、同年8月1日に施行されました。LLPは、株式会社や民法上の組合と比較し、次の表のような特徴を有するとする詳しい説明がなされています。

株式会社民法上の組合LLP
有限責任制×
(無限責任)

(有限責任)
内部自治原則×
(会社機関、
出資比率による分配)

(柔軟な組織)

(柔軟な組織)
構成員課税×
(法人課税)

(構成員課税)

(構成員課税)

 そして、(1)専門人材の共同組織(個人同士の共同事業)、(2)ジョイント・ベンチャーの新しい受け皿(企業同士の共同事業)、(3)産学連携やスピンオフの新しい受け皿(企業と個人の共同事業)への活用の可能性が示されています。
(金融法務事情1746号95頁)