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2006年02月07日

民事再生における租税債務代位弁済事件

 再生会社の租税債務を代位弁済したことにより取得した求償権が一般優先債権となるかどうかについて争われた事件であるが、東京地裁は、「本件保証契約は、本件再生手続開始決定前に締結されていることからすると、本件求償権の基礎となる発生原因事実は、本件再生手続開始前に生じていたということができる。本件求償権は、『再生手続開始前の原因に基づいて生じた財産上の請求権』に該当する」として、一般優先債権にはならないとした。
(判例時報1912号70頁)