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2007年05月15日

 ■ 暖地桜桃(さくらんぼ)

以前、暖地さくらんぼの花が咲きましたというお話をしましたが、
覚えていらっしゃいますでしょうか。
覚えていらっしゃらない方とご存じ無い方のために、暖地さくらんぼについてご説明します。

暖地さくらんぼはバラ科の落葉高木です。佐藤錦・ナポレオン・高砂といった普通のさくらんぼよりも1周り、2周りほど実が小さいので、主に観賞用として用いられるそうです。自家結実性ですので、1本の木だけで実がなり、手間も掛からないのでベランダ等の狭い場所でも栽培できます。しかも“暖地”というだけあって関西の気候にも適しているようで、とっても栽培しやすいです。
ちなみに、普通のさくらんぼは一般的には自家受粉しないので、2品種以上植えなければ実がならないですし、関西のような暑い地域では栽培が難しいようです。

“簡単”“手間いらず”という魅力的な単語に惹かれ、昨年、暖地さくらんぼを植えることになりました。主に観賞用とのことですが、もちろん食べるために栽培しています!さくらんぼジャム・さくらんぼ酒・さくらんぼのコンポート・・・と夢が膨らみます。

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3月上旬には白い可憐な花が満開を迎えましたが、受粉のプロであるはずのハチや蝶々といった昆虫の姿が一切見あたりません。暑くなったり、寒くなったりの気候で体調を崩してしてしまったのでしょうか?仕方なく受粉の役目は私が引き受けることにしました。
もちろん受粉の仕方など知るわけもなく、取りあえず、すべての花を手当たり次第、綿棒で突っついてみるというあらわざを試してみることに。
一応私がハチか蝶々の役目を果たしてみたわけですが、上手く受粉できているかどうかはその時点ではわからないので、暫く待ってみました。

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3月下旬から4月下旬にかけて、成功と失敗の差が歴然としてきました。受粉に成功した花は徐々にさくらんぼらしいふっくらした実を付け始めました。20の花の内、成功した花が16・失敗した花が4と、実になる可能性のあるものが16個になってしまいました。

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4月の下旬になると、うっすらと色づき始め、誰もがさくらんぼとわかる状態に成長しましたが、残念なことに16個ついた実の内、4個がここにきてなぜか成長不良となってしまいました。肥料をあげなかったのがいけなかったのか、消毒をしなかったせいなのか、水やりを怠ったからなのかと、原因を考えればきりが無いほどですが、これ程までに世話しなかったことを考えれば、当然ですよね。

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そして、先日ついに収穫の時期を迎えました。収穫とは言っても最終的に残ったさくらんぼは12個でしたので、収穫は数秒であっという間に終わりました。
12個ですので、もちろんジャムやお酒など作れるわけもありません。仕方なくそのまま食べることにしましたが、若干どころかかなり物足りない感じです。
肝心なお味はと言いますと、期待していなかっただけに、意外と美味しいという印象を受けました。
来年はたくさん収穫できるよう、もう少し勉強して、手を掛けて育てたいと思います。
きっと手を掛けた分だけ、それに応えてくれるはずです!

投稿者 kondolaw : 2007年05月15日 09:02

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