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2012年05月21日

コマツ流のグローバルチームワーク

 石川県小松市のコマツ(株式会社小松製作所)を訪問してきました。いわずとしれた建設機械の世界的メーカーです。この県庁所在地でもない地方都市より、全世界に進出していったことを考えると、興味津々です。

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 JR小松駅前の「コマツの社」には、チリの鉱山から分解して持ち帰っていたという930Eという巨大なダンプカーが展示されています。総重量は2トン、積載状態で5トンだそうで、運転席は、ビルの3階ほどの高さのところにあります。

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 常務執行役員である日置政克氏より「コマツ流のグローバルチームワーク」という演題のご講演をいただきました。

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 日本に軸足を置いたグローバリゼーションを指向し、コマツウェイ(価値観、心構え、行動基準)の共有を目指していることにつき、わかりやすくご説明いただきました。
 特に、それぞれの地域の歴史や文化を尊重し、お互いの違いを認め合うこと、ひとつひとつのローカルの集まり(Σローカル)がグローバルであるというお話には、なるほどと納得致しました。
 Global Teamwork = information sharing + involvement + ・・・だそうです。

 また、モノ作りに関しては、「仕事に惚れるべし」「汗の中から知恵が出る」「失敗をあえて責めない」ことをポリシーとし、「学習する社員」や地道な努力・縁の下の力を表彰していくという姿勢にも感心致しました。このような地道な積み重ねが、「居甲斐」を感じる働きやすい職場のつながるのだそうです。

 現地マネジメント、営業・マーケティング、サポートのみならず、人事・労務についても、グローバルポリシーを共有した上で、現地主体で現地に任せていくということにも驚きを感じるとともに、強さの秘訣があるような気がしました。

 さらに、トップマネジメントとしては、行動基準として以下を有言実行していくのだそうです。
1 取締役会を活性化する。
2 社員とのコミュニケーションを率先垂範
3 ビジネス社会のルールを順守すること
4 決してリスクの処理を先送りにしないこと
5 常に後継者育成を考えること

 大変貴重なご講演であり、新しい観点や様々な発想をいただくことができました。誠に有り難うございました。