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2013年11月14日

マレーシア出張

先日、マレーシア出張(首都クアラルンプール)に行ってきました。

日本から飛行機で6時間強。空港から直通電車(30分)でセントラル駅直結のホテルにチェックインすることができ、とても便利に感じました。

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マレーシアのランドマークと言えば、やはりペトロナス(Petroliam Nasional Berhad、マレーシアの石油及びガスの供給を行う国営企業)が築いたペトロナスツインタワーですが、その壮大な建築物に圧倒されます。夜の姿は特に美しく、フィレンツェの大聖堂を見たときのような感動すら覚えます。

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マレーシアは、現在、先進国入りを目指して急成長しており、法人税をゼロにする経済特区の地域開発も進んでいます。地下鉄の敷設やオフィスビルの建築など、街のいたるところに建築現場があり、クレーンがたくさん立っています。

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特に目立つのが、地上1階から5階ぐらいが駐車場で(主な交通手段が車だからだそうです)、その上にプールとジムが併設されているような高層コンドミニアムの建築です。
日本では、プール付きのマンションはなかなかお目にかかれませんが、年間通して30度の熱帯地方では、プールにでも入らないと、やっていられないのかも知れません(笑)。

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コンドミニアムの底地につき、日本と同じように、所有権(Free hold)と借地権(99年)があるのですが、所有権の物件の方が人気があるようです。その理由は、マレーシアの人口の3割ぐらいは中華系(華僑)が占めており、中国本土では土地所有権が認められていないためというのです。また、マレーシアでは、相続税がかかりませんので、子や孫達に土地(共有)を残せるというメリットも考えられているのかも知れません。

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建物が建ってしまいますと、なかなか基礎などを確認することができませんので、建築現場も覗いてみましたが、日本と比べて、柱が細く、鉄筋の数も少ないような気がします。こちらは、日本やインドネシアと違って地震が少ないらしく、建築基準が日本のように厳しくないのだそうです。それだけコストを抑えて建築できるということになります。

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最後に、ショールームも見せてもらいました。とても金ピカで、日本人にとってはど派手な印象です。このような内装は、アラブ系に人気があるのだそうです。マレーシアでは、マレー人、中国系、インド系などそれぞれの民族性などに合わせて各種ビジネスが展開されている印象を持ちました。

その他、英米法ルールにより、不動産契約には必ず弁護士が関与することや明渡執行が容易であること、イスラム金融の存在感、あるいは不動産登記に3〜5年かかるというローカルルールなど大変勉強になりました。