« 石狩新港での釣り | TOP | 大連出張 »

2014年07月28日

浜名湖での伝統漁法

浜名湖まで、伝統漁法体験に行ってきました。

夜の浜名湖において、水中灯を舳先に灯し、銛を持ってカニや魚を突いたり、タモ(網)ですくったりするのが「たきや漁」だそうです。

140728hamanako01.jpg

4人ずつ6艘の舟に分乗して行くのですが、何だかチーム戦のような様相を呈し、とてもわくわくしてきます。ライフジャケットを身につけて準備万端です。

140728hamanako02.jpg

午後7時頃、夕暮れとともに出港します。
風がとても気持ちよく、真夏の夜とは思えないぐらいの爽やかさで、「夏は夜」(枕草子)と言いますが、「夏は夕暮れ」と言ってもよいほど、寝床に向かう鳥の姿も見え、とても粋で、ロマンチックな感じでした。

140728hamanako03.jpg

どっぷりと日が沈んだ後に、ようやく海底を光で照らし、銛を持ってカニや魚を狙って行きます。
水深は40〜50センチほどではないかと思われ、風で水面が若干波立っていたものの、底までくっきりと見えます。

本当は臨場感溢れる写真を撮りたかったのですが、携帯電話を海に落としてしまう危険性と自らもバランスを崩して海にドボンする可能性があったため、携帯電話は仕舞うことに致しました。魚を突く様子をビジュアル的にお伝えできず、とても残念です。

140728hamanako04.jpg

銛で格闘すること約2時間、色々な獲物を捕らえることができました。最初の1匹の獲物を捕まえた時には、誰もが銛を高く突き上げ、「とったど〜」と叫んでいました。
皆で奮闘した結果、ワタリガニ、サヨリ、グレ(黒鯛)、スズキ、蛸、エビなど多くの獲物を捕ることができました。

140728hamanako05.jpg

6艘の獲物をすべて合わせると、かなりの収穫になりました。船頭さんの射止めた獲物が一番多かったことは言うまでもありませんが(笑)。
漁獲高順に言うと、1位ワタリガニ、2位サヨリ、3位グレ(黒鯛)といったところでしょうか。閑散として何も無かった筏の上が、獲物の選別が始まると、まるで魚市場のように活気付いてきました。

140728hamanako06.jpg

その後、筏の上で、ワタリガニの味噌汁、塩茹でしたワタリガニ、サヨリ、グレ、スズキや車エビの揚げたての天ぷらなどに舌鼓を打ちました。海上で爽やかな風に吹かれながら、獲れたての獲物を食べるというのは、最高の気分、至福の瞬間でした。

ちょうどその日は、浜名湖かんざんじ温泉灯篭流し花火大会をやっており、遠くに花火も鑑賞することができ、また、ヘソ天にしてみると、星空も綺麗に見えて、実に風流な1日を過ごすことができました。
バスのチャーターから、宿泊先、蕎麦屋(宮本)、鰻屋(中川屋)の手配など、Kさん、このたびも本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。