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2014年10月07日

大連出張

大連(中国)出張に行ってきました。

関西空港から約2時間で到着しますので(時差1時間)、飛行機に乗っている時間は、札幌出張などの国内出張と変わらないぐらいです。

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大連は、とても綺麗な街でした。上海などと比べて、非規則に行き交う人々や自転車が少なく、舗道や芝生もきちんと手入れされています。ロシアや日本の統治下の影響からか、整然とした都市整備が行われている印象です。

ちょうど国慶節に当たっていたため、主要な道路や裁判所の建物にも、中国国旗が掲げられています。


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大連の街の中心地には、古き日本の面影を残す満鉄本社の建物が今も残っています。
現在は、列車製造メーカーの建物として利用されているそうです。


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また、南満州鉄道が経営していたヤマトホテル(大連ヤマトホテル)も残っていました。
美術品や要人の写真も数多く残っており、明治や大正の日本の古き良き時代の息吹を感じ取ることができました。


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翌日には、南へ足を伸ばし、日露戦争の激戦の舞台となった201高地に行ってきました。司馬遼太郎の「坂の上の雲」でも描かれた場所で、当時の軍人達がどのような場所を目指して1万を超える若き命を落としてしまったのか、一度は行ってみたいと思っていましたが、その願いが叶いました。


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小説などを読んで思っていた以上に、旅順口が遠くに見えました。当時の砲弾技術(射程距離)から、ここが戦略的な要所になっていたとは、とても驚きでした。また、ここからロシアのバルチック艦隊を狙って沈めたとは、想像を絶するものがありました。


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その後、旅順口の高台にも登りました。ここからは、確かにロシアにとって重要な不凍港であり、入江になっている地形からして、この場所が如何に大切な港であったのかが実感できました。


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大連の海鮮中華料理屋では、海腸と呼ばれているグロテスクな生き物やオオサンショウウオ?も水槽に並んでいましたが、私には、とても食指が動きませんでした。
普通のヒラメの刺身を食べることに致しました。


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今回も出張でも、様々な勉強になりました。
我々にできること、それは、国家間の利害や面子を超えた、市民間の文化交流や経済交流、あるいは相互理解ではないかという思いを新たにしました。