« 熊本・天草出張 | TOP | 情報漏洩に関する講演 »

2011年07月19日

札幌出張(余市)

 この週末も、不動産調査の関係で北海道出張に行ってきました。北海道には台風はあまり来ず、また梅雨もないはずなのですが、2日間ともあいにくの雨でした。
 札幌市内での現地調査終了後、観光で余市まで足を伸ばしました。余市町は、北海道の西部、積丹半島の東の付け根に位置する町です。エゾバフンウニは、6月に解漁され、7月においしさのピークを迎えるのだそうですが、夏場は、わざわざ積丹半島にウニ丼を食べに来る観光客も多いそうです。
 そこのニッカウヰスキー余市蒸溜所を訪ねてきました。

taru.jpg

 創始者である竹鶴政孝は、ウイスキーの醸造法を学んだスコットランドの気候と似たこの地でウイスキーの製造を始めたということですが、大日本果汁株式会社から「日果」となり、やがて「ニッカウヰスキー」となったそうです。試飲コーナーで、店員に「なぜ、片仮名『ヰ』という字を用いるのですか」とお聞きしましたところ、「井戸の水を大切にするという想いを込めているのです」という答えがすぐに戻ってきて、とても清々しい気持ちになりました。
 写真に写っているお馴染みのデザインのおじさんは、何十種類ものモルトを味で峻別できたという King of Blenders だそうです。

blender.jpg

 ウイスキーの製造工程で熟成を要する酒類において、熟成中に水分やアルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りすることを「天使の分け前(Angel's share)」と呼ばれているのですが、昭和15年10月発売の第1号ウイスキーでも、随分と量が減っていました。

bin.jpg

 その瓶を見つめながら、それだけ濃厚になって、味わい深くなっているのだろうなあと感じながら、ふと人生と似たところがあるのかも知れないと思った瞬間、思わず、頭の上に手をやって髪の毛を確認してしまいました。まだ、未熟成で、天使に分け前は与えていないようでした(笑)。

 お土産として、ここでしか手に入らない25年寝かされたニッカウヰスキーの原酒を買ってきました。何かのお祝いの時に自ら開けるか、あるいはどなたかにプレゼントしたいと思います。