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2011年02月21日

ローマ出張(その2)

○月○日 ローマ

 サンピエトロ寺院隣のバチカン美術館に行ってきました。古代の遺物から、ありとあらゆる種類の大理石の彫刻まで展示されており、じっくり見ていると時間がいくらあっても足りないほどの広さと展示の多さでした。そして、まるで夢のような美しさの回廊が続いており、その長さと美しさは驚嘆すべきものでした。何度も、椅子に座って、天井を眺めてしまいました。

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 また、ラファエロの間もすばらしく、その豊かな色彩と表現力に、新鮮な感動を覚えるものでした。

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 そして、私が死ぬまでに一度は見てみたい思っていたシスティーナ礼拝堂のミケランジェロ作「最後の審判」をようやく見ることができました。礼拝堂に入った瞬間にぱっと目に前に現れるものだと思っていましたが、その右下脇から建物内部に入るようになっており、右上を振り返って初めて見えるもので、少し虚を突かれた感じでした。天才ミケランジェロの代表作であり、その荘厳さと迫力に、口をぽかんと開けてしまうような感じでした。本当に素晴らしかったです。ただ、日本のテレビ局がお金を出して修復したために写真撮影が禁止されているとの説明があり、残念ながら写真は載せられませんが、絵画の保存のためならともかく、それが本当のメセナ活動と言えるのだろうかと、その見識に低さに少しがっかりしました。


 ローマ法務官裁判所に行ってきました。東京や大阪の裁判所と比べて、建物はそれほど大きくありませんが、裁判官室の前では、弁護士と依頼者が身振り手振りを交えて打ち合わせをするなどしており、とても活気がある様子でした。その打ち合わせをしている姿を見て、誰が依頼者で、誰が弁護士であるか手にとるようにわかるようでした。また、裁判官室は、扉を開けっ放しにして、それぞれの案件の検討を行っていることも印象的でした。法廷も、ほとんど段差のないところに裁判官の座席(法壇)が作られており、権威主義的ではなく、話し合いをベースとした事件解決を図ろうとしている姿勢が感じられました。

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 夜は、ローマ市内を展望できる山の上にあるヒルトンホテルのラ・ペルゴーラ(ミシュランの☆☆)にて会食致しました。雰囲気は、007映画を彷彿とさせるようなヨーロッパの社交場のようであり、最初に、食前酒として当然のようにドンペリをサーブしようとすることなどにもびっくりしましたが、ウォーター・メニューというものがあり、何種類もの水が記載されていましたが、最も高い水が、日本の六甲の水(Fillico)で、なんと200ユーロ(約2万3千円)と書いてあり、本当にびっくりしました。輸送費がかかるとは言え、どこにそのような高い価値を見い出しているか、少し聞いてみたい気もしました。下記の写真は、その説明書きです。

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 もちろん、お店の雰囲気、料理(デザートは、24種類サーブされました)、サービス、値段?も最高でした。