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2011年02月05日

祇園「一力」さん

 京都祇園・花見小路の「一力亭」にお邪魔させていただきました。言わずと知れた一見さんお断りの日本で最も由緒のあるお茶屋さんで、大石内蔵助が豪遊したという逸話や仮名手本忠臣蔵七段目などで広く知られています。
 今回特別に、地球の神秘オーロラをイメージし、新たに創作された曲が笛と鼓で奏でられ、「今はいったい何時代だろう」と錯覚するようなゆったりとした心持ちとなり、幽玄の世界に誘われました。また、奥の院に大切に蔵置された四十七士(赤穂浪士)の仏様も見せていただき、その繊細で優美な一刀彫りの美しさにも驚嘆致しました。


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 その後、舞妓さんの履物が「ぽっくり」「こっぽり」と心地よく石畳を打つ音を聞きながら、宮川町まで足を伸ばしました。そして、しらばくして、毎年恒例の節分祭「おばけ」が始まり、5組の演目を見せていただきました。舞妓さん達が仮装をして、邪気を払うというものですが、今年は、日本全国に善意の輪が広がった赤いランドセル(伊達直人)ネタや、ドリフのコントなども取り混ぜてあり、新鮮で、とても楽しいものでした。単に仮装するだけではなく、きっちりとした踊りや物語の基本を踏まえ、台詞を覚え、呼吸を合わせる練習をしているなど、その堂々たる立ち姿やプロ意識の高さにも感心致しました。
 来年も、是非、お邪魔したいと思います。

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