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2011年02月09日

六本木 『龍吟』

 昨夜、六本木の日本料理『龍吟』に行ってきました。
 以前NHKの番組で兄弟弟子対決として紹介されていたお店で、液体窒素を使ったり、大鰻をさばくため人間の手術用メスを使ったりするなど、シェフ山本の斬新な発想と手法、料理(味)へのこだわり・情熱に強烈な印象を持っていたお店で、前から一度は行ってみたいと思っておりましたが、その機会に恵まれました。

 如月の献立は、次の通りでした。

・小さな前菜 聖護院蕪の真蒸
 100%蕪の水分だけを使った
 ”蕪澄まし”を熱々仕立てで

・シェフ山本 スペシャリテ
 北海道産”極上あん肝”の”ヌタ和え”

・湯葉玉豆腐と”サエズリ””煮鮑”の椀
 柚子辛子の香りを添えて

・お造り 小皿で二種
 鳴門の”鯛”昆布〆
 ”貝尽くし”の”コノワタ”和え 

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・シェフ山本スペシャリテ ”春菜尽くし”
 日本の春野菜を様々な仕立てで一皿に・・・

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・銚子産”赤ムツ”の炭火焼
 煎り米をまとわせた香煎仕立て
 ”うに醤油”と共に

・北海道 根室産 蝦夷鹿
 藁で炙った土佐造り仕立て
 生姜醤油を絡めて

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・”すっぽん”の”玉子とじ丼”
 半熟玉子とお餅のトロトロ仕立て

その後追加で、鯛のご飯、桜エビのご飯、お蕎麦を3人でシェアしました。

・龍吟スペシャリテ
 -196℃の”りんごあめ”と
 +99℃の”アメ炊きりんご”

・熱々仕立ての龍吟パフェ
 第十一作 ”柚子”

・薄茶

・お土産(ちりめんじゃこ山椒煮)

・・・生まれてから、こんな感激した日本料理は、初めてでした。

 料理、空間(インテリア、照明)、器、美術品、ワインのセレクト、サービス、ホスピタリティどれをとっても超一流で、一切の妥協を許さない素晴らしいお店でした。
 ご一緒させていただいた方も、美食通の方々でしたが、3人ともサーブされる料理毎に何度も唸ってしまいました。

 すべてが強烈な印象に残る料理でしたが、温度差300度の”りんごあめ”を模したデザートは、まるで理科の実験かと思えるようなぱっと弾ける驚きと感動がありました。

 2、3日、その感動の余韻が残りそうな、そんな夢見心地です。


『龍吟』
東京都港区六本木7-17-24 サイド六本木ビル1F
TEL:03-3423-8006
http://www.nihonryori-ryugin.com/jp/about/index.html