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2011年04月13日

がんばろう日本 in 甲子園

 例年、高校時代の仲間と阪神甲子園球場の年間予約席4席をシェアしているのですが、昨日、甲子園でもセ・リーグの開幕戦が行われました。
 東日本大震災の爪痕があまりにも大きく、煌々ととナイター照明をつけてもいいのだろうか、どんな雰囲気になるんだろうと心配しておりましたが、例年通りの応援風景が繰り広げられ、少しほっとした気持ちにもなりました。

 恒例のジェット風船飛ばしも、今年はじめて行われました。

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 甲子園球場のライトスタンドは、阪神ファンの熱気や応援団の統率力が素晴らしく、臨場感や一体感を肌で感じることができます。老若男女を問わず、また地位やお金や利害などにも関係なく、皆が一緒になって「他人(愛するチーム)」のことをただ応援することはとてもリラックスした気分で楽しく、かつストレス解消にはもってこいです。いわば熱狂的なファンに囲まれ、温かいお風呂に入っているような感じです。

 昨日、応援団のトランペットを吹く人の姿や表情を見ていて、ふと映画タイタニックのヴァイオリン弾きの姿を思い出してしまいました。「自分を取り巻く環境がどれだけ過酷な状況になっていようと、自分のやるべきことを最後まで全うする。これが我々の行うべきことなんだ」という生き甲斐、使命感、覚悟のようなものを感じました。

 試合終了後、皆で「がんばろう日本」というメッセージを掲げ、新井選手のヒーロー・インタビューを聞いていると、なぜか涙が出てきそうになりました。一緒に試合を観に行った方も、同じ感想だったようです。最近感じていた色々な思いが頭の中を駆け巡りました。

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 大震災の影響や国民の気持ちを全く理解しようとせず、当初の予定通りの開幕を強行しようとしたセ・リーグに対し、選手会を代表し、また心あるファンや国民を代表して自らの意見ないし信念を貫き通した新井選手は、まさにヒーローです。深々とファンに頭を下げる新井選手の姿を見て、ますます好きになりました。

 日本中の皆さんがくつろいで野球観戦を楽しめる、そういう心の平穏を1日でも早く取り戻せればと思います。