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2011年03月03日

大自然の恵み

 数日前、むかし一緒に机を並べて勉強していた女性から、大自然の中で育てられたとれたての野菜たちを送ってもらいました。
 段ボールの中に入っていたお手紙には、「私たちが暮らす宮崎県綾町は、国内最大の照葉樹の原生林を抱える自然豊かな里山です。川上農園は農薬や化学肥料を使わず、自然を汚さない農業を貫くことで、この里山の自然を育んでいこうと思っています。次の世代に胸を張って渡せる自然環境を守り育てていきたいのです」と書いてあり、とても清々しい気持ちになりました。

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 濃い緑色の凹凸のある葉の野菜は、「かつお葉」だそうです。

 妻の感想は、「一つ一つから匂い立つような大地の力強さ、それらを大切に息づかせるご夫妻のお人柄が、伝わって来ました。生きる勇気を分けて頂きました」というもので、早速何品もの手料理を作ってくれました。口に入れていくのが楽しくなり、野菜本来の旨みや奥深さが感じられ(うまく表現できないのが残念です)、ほんと勇気と元気が出てくるようでした。生まれて初めて、「野菜の力強さ」をしっかりと認識体験できたような気がしました。

 そして、食べている時の妙な感想なのですが、「ああ、古き良き時代(昭和?)を感じるなあ」とも思いました。今はすべてが静かでおとなしく、もの足りなさを感じる時代ですが、昔、家では、テレビのチャンネルをガチャガチャ回し、洗濯機がゴトゴトガタガタ音を立て、トースターからは食パンが勢いよく飛び出し、野菜には本来の味があり、そのままボリボリ、バリバリ囓っていたそういう躍動感のある時代でした。今忘れられているのは、そういう躍動感かも知れず、その躍動感を大自然の恵みから頂いたような気がしました。

 日本は、世界に誇れる豊かな自然に恵まれた国であり、それを大切に守っていかなければなりません。地球環境の点からは当然でしょうし、日本の経済政策としても観光立国を目指さざるを得ないでしょう。また、宗教的にも自然との関わりには古来深いものがあり、そして、何よりも、大自然の中にいると、無駄なわだかまりがとれ、心が洗われる清々しい気持ちになります。
 もう一度、地方の里山などを出発点とし、その自然の中でしっかりと日本のあるべき姿を考えていくべきでしょう。

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川上農園
宮崎県綾町内の10カ所計約1.5ヘクタールの田畑で、ズッキーニ、キュウリ、カボチャ、ナス、オクラ、ジャガイモ、サツマイモ、里芋、ニンジン、ニンニク、キャベツ、タマネギ、ホウレンソウ、インゲンマメなど多品目野菜と米・麦を無農薬・無化学肥料で栽培する。メンバーは代表の川上健、妻ゆり子、中学2年の長女、4歳の長男、3歳の次男、番犬そーすけ。
 連絡先 電子メール kawakami100show@ybb.ne.jp
  電話/ファックス 0985-77-3533