2020年1月4日

おせち料理「数の子」による経営戦略論

お正月のおせち料理(御節料理)に、数の子が入っていることが多いと思いますが、これはニシンの卵(ROE)であり、たくさんの数の卵を持つことから、「たくさんの子供に恵まれますように」という願いが込められていると言われています。さて、経営戦略論において、かつてはGEなどに代表されるように「選択と集中」という言葉がもてはやされていましたが、これは「事業をあちこちに広げて赤字が膨らんだ老年期の大企業の”終活”にすぎない。成長のためにやるべきことは『選択と集中』の逆である。挑戦、挑戦、また挑戦。」「社内のあちこちから新規事業が次々に”産卵”されてくるようにすることが重要なのである。」つまり、”魚の産卵モデル”として、「2~3人のチームで、できるだけ多くの事業を立ち上げてお互いに競わせればよい」という慧眼の士による指摘があり(大前研一著「経済を読む力」小学館新書P.154)、なるほどと納得致しました。従来のROE(Return On Equity、自己資本利益率)経営の概念とは異なる新しい「ROE経営」と呼べるかも知れません。

Category: Author: 近藤 剛史
近藤総合法律事務所
タイトルとURLをコピーしました