2019年12月29日

新任判事補は、82名のみ

 令和元年12月16日、最高裁にて1年間の司法修習を終えた新任判事補82名に対する辞令交付式が行わ、大谷直人長官は「裁判官は自分を客観視する必要がある」と指摘し、「裁くことへの畏(おそ)れ、危うさの感覚を持つことが大切だ」と強調しました。

 日本における現在の民事裁判は、とても非効率的かつ非合理的なもの(経済的に正直者が馬鹿を見る状況も多い)になってしまっていますが、その原因の一つが裁判官数の少なさ及び裁判所の人的・物的設備(法廷数)の少なさにあることから、この点のボトルネックを抜本的に改善する必要があります。また、刑事事件においては上述のような謙虚さや人知への懐疑心を常に持つべきですが、他方で、民事上の不正な行為(案件)に対しては、迅速かつ毅然とした態度にて、勇気をもって正義を貫く裁判官の姿勢もとても重要であると言えます。

Category: Author: 近藤 剛史
近藤総合法律事務所
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