法情報学とは
 1980年代から始まった「高度情報化社会」により,「物の流通」以上に「情報の
流通」が加速されることとなったが,情報化そのものは既に成熟期に入り,情報
技術(IT)の発展が重要課題となった。
 特に,インターネットの急速な普及で,日常生活にネットワークを利用する場
面が増加したことにより,法的紛争も,従来型の契約におけるとは異なる新たな
問題が浮上するに至っている。さらに,顧客情報や個人情報が持つ経済的価値が
高まったために,企業や個人が保有するデータとしての情報(顧客情報・個人情
報・プライバシー・営業秘密等)が流出・盗用される危険(脅威)も高まり,こ
れら情報の適切な管理のための法制度の整備や管理手法の研究・実践が急務とさ
れている。
 本講義は,特に近時話題を集めているインターネットに関連する法的紛争及び
情報セキュリティを中心に取り上げ,その制度の概要と問題点を研究するもので
ある。
講義計画
1 
 はじめに
2 
 インターネットの法律問題(1)
3 
 インターネットの法律問題(2)
4 
 インターネットの法律問題(3)
5 
 インターネットの法律問題(4)
6 
 知的財産権の新展開(1)
7 
 知的財産権の新展開(2)
8 
 知的財産権の新展開(3)
9 
 情報セキュリティーの確保(1)
10 
 情報セキュリティーの確保(2)
11 
 情報セキュリティーの確保(3)
12 
 情報セキュリティーの確保(4)
13 
 情報セキュリティーの確保(5)
14 
 ドメイン名紛争
15 
 不正アクセスとその防止
評価方法
定期試験を行わず、出席・レポート・臨時試験など(平常成績)で評価する。